腸は、第2の脳と呼ばれるほど重要な臓器で、腸内環境が乱れるとさまざまな不調がでてきてしまいます。
そこで、腸内環境を整える方法をご紹介していきます。
腸内環境を整えるメリットとは?
太りにくくなり、メタボ改善
便秘により悪玉菌が多くなると、腸の働きが悪くなって、腸内に老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
そして、悪玉菌が老廃物を分解して、作り出した有害物質が腸壁から血中に吸収され、血液がドロドロ状態となり、血流が停滞してしまうのです。
血流が停滞したドロドロ血液の状態では、栄養は細胞に吸収されにくく、脂肪として蓄積されて、皮下脂肪や内臓脂肪となってしまいます。
ストレスを感じにくくなる
人は自律神経により、無意識に心臓を動かしたり、胃や腸を働かせたりしています。
自律神経には、活動時や緊張しているときに働く「交感神経」と、休息やリラックスしている時に働く「副交感神経」の2つがあるのです。
この2つは、バランスを取りながら働いています。
胃や腸は「副交感神経」が優位になる時間に消化が活発となりますので、ストレスがかかって、「交感神経」が優位となると腸の働きが悪くなり、腸内環境も乱れてきてしまうのです。
ストレスを感じにくくさせるためにも、腸内環境を整えることが大切になってきます。
アレルギー反応を起こしにくくなる
アレルギーは、体の中に侵入してくる異物を排除する免疫機能がうまく働かないことで起こります。
この免疫機能を保つために重要なのが「免疫細胞」です。
免疫細胞の7割は、腸に存在しているので、腸内環境が乱れ、悪玉菌が増えると、免疫細胞がうまく働かず、アレルギー反応が起きやすくなります。
腸内環境を整えることで、免疫力を高めることにつながるのです。
腸内環境を整える方法とは?
乳酸菌を摂取
善玉菌の代表は、乳酸菌。
小腸に棲んでいる菌で免疫力を高めて、感染症やアレルギーを軽減する「ラクトバチルス菌」と、大腸に棲んでいる菌で、腸の働きを活性化して、便秘や下痢の改善、美肌効果などがある「ビフィズス菌」が代表的な乳酸菌です。
乳酸菌が含まれているヨーグルトやぬか漬け、キムチなどの発酵食品を積極的に摂るようにしましょう。
食物繊維を摂取
食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があり、それぞれ働きが違います。
水溶性食物繊維は、海藻類や果物、オクラやモロヘイヤなどネバネバした野菜に豊富に含まれていて、水分を含みやすいので、便を柔らかくする働きがあるのです。
不溶性食物繊維は、ごぼうやさつまいもなど繊維質が多い野菜に含まれていて、腸の中で水分を含んで便の量を増やして、腸を刺激しぜんどう運動を活発にする働きがあります。
この2つの食物繊維をバランスよく摂取することが大切です。
適度な運動
体の振動や筋肉の動きが、腸内の便の働きをサポートします。
十分な睡眠
十分な睡眠をとるこ
とで、朝起きたときに便をS状結腸までおくることができます。
朝食を食べる
朝食を食べることによって、理想的な排便時間が訪れることとなります。
腸内環境を整える方法まとめ

腸内環境を整えることによって、たくさんのメリットが得られます。
バランスの良い食事を心がけたり、水分をこまめに補給することなども腸内環境を整える上で重要です。
ぜひ、腸内環境を整えて健康な体をつくりましょう。