免疫が低下すると、感染症にかかりやすくなってしまうだけではなく、がんなどの病気を発症するリスクも増えてしまいます。
そこで、免疫を上げるためのポイントをご紹介します。
免疫とは?

免疫とは、体内に侵入した異物を攻撃して排除するために、体に備わっている防御システムのことです。
免疫には、2種類あります。
自然免疫
生まれながらに備わっているものです。
皮膚、唾液や耳アカ、涙やくしゃみ、腸内細菌などがあります。
また、血液中の白血球の中にある免疫細胞も体内に入ってきた異物に対して攻撃する力を生まれながらに持っているのです。
獲得免疫
自然免疫によって排除することができない異物や病原体に対して力を発揮します。
過去の感染の経験やワクチンの接種によって、免疫を記憶して、次に同じ病原体が体内に入ってくると免疫細胞が直ちに増えることで感染を防いだり、症状を軽くすることができるのです。
免疫を上げるには?
①睡眠の質を高める
質の良い睡眠は、リンパ球の増加や細胞の成長や修復、疲労の回復、自律神経を整えることにもつながります。
睡眠の質を高めるには、体内時計を整えるために出来るだけ起きる時間と寝る時間を一定にしたり、就寝前の入浴、寝る前に携帯やパソコンなどの光を浴びない、起床時には日光を取り込む、運動を取り入れたりしましょう。
②ストレスを溜めない
過剰なストレスは、自律神経のバランスを崩してしまいます。
ストレスは溜め込まないように、趣味を持つ、ストレッチや軽い運動を行うなど日々の生活の中で解消すると良いです。
また、笑うことで脳の中に鎮静作用のあるホルモン分泌が促される効果があります。
③体を冷やさない
体温が低いと免疫細胞の働きも弱まってしまいます。
お風呂では湯船に浸かる、靴下やストールなどを活用したり、温かい飲み物を飲むようにするなど、体を温めるように意識しましょう。
④適度に体を動かす

体を動かすことで体温の上昇にもつながったり、自律神経のバランスを整えたり、リンパ球を増やす力も高くなります。
軽いストレッチや散歩、ウォーキングなど無理のない範囲で楽しみながら体を動かすと良いです。
⑤バランスの良い食事
不足しがちな栄養素を補給するために、おかずとなる副食の種類を一品増やす、野菜を増やして食事に彩りを加えるなどを意識しましょう。
また、朝食は体温の上昇や基礎代謝量を上げる効果や、体内時計を整える働きもあり、免疫力が上がることにつながります。
⑥腸内環境を整える
腸内の善玉菌は、腸内を酸性にすることにより、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にして、病原菌による感染の予防につながります。
また、善玉菌自体を構成している物質が、免疫力を上げるのです。
免疫を上げる生活を送ろうまとめ
免疫を上げることで、さまざまな病気などを引き起こしにくくなります。
日々の生活で気をつけるだけで、免疫を上げることができるのです。
ぜひ、善玉菌を増やすものを摂取したり、適度な運動などご紹介した方法を取り入れてみてください。